完璧な勝っているFXトレーダーを目指す投資家へ

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『完璧なFXトレーダー』になる手数料は高かった

今から10年くらい前、某銀行でオプションのセールスを担当していた時の話ですが、「パーフェクト・トレーダー」という風変わりな金融商品がありました。当時は複雑な仕組み商品やデリバティブがブームとなっており、どの金融機関も利ザヤの厚い新商品の開発にしのぎを削っていました。そんな時代背景のもとで生まれたこの「珍商品」。概要は以下のようなものです。

 

【1】パーフェクト・トレーダーの買い手は、売り手に対して満期まで一日一往復の為替取引を行うことができる

 

【2】取引が利益となった場合、買い手は満期日にその利益を受け取ることができる

 

【3】取引が損失となった場合、その取引は無効にできる

 

たとえば、期間1カ月、想定元本100万ドルのパーフェクト・トレーダーを購入したとすると、毎日好きな時に100万ドルの売買を一往復行い、損をしたら「なかったこと」にしてもらえるというわけです。儲かった分だけをカウントしていき、満期日にまとめて受け取ることができます。「パーフェクト・トレーダー」とは、絶対に損を出さない「完璧なトレーダー」という意味が込められていたわけです。

 

損をしてもなかったことにしてもらえるわけですから、一見夢のような話ですが、そこは商売ですからやはり手数料がかかります。損をなかったことにしてもらえるということは、オプション付きでポジションをとることと同義です。

 

たとえば、ドルを88円で売ると同時に、88円のドルコールオプション(ドルを買う権利)を買えば、「儲けはそのまま、損はなかったことに」と同じ経済効果が得られます。つまり、この商品の価値は、期間中毎日のオーバーナイトのオプションのプレミアムを合計したものにほぼ等しくなるわけです。これは結構なお値段になることは容易に想像がつくでしょう。

 

したがって、この商品を買って儲けるには、払った手数料以上にトレードで収益を上げる必要がありますが、一日一往復しかトレードできませんから、その収益機会は一日の値幅、つまりボラティリティに依存することになります。最初に想定されたボラティリティよりも実際の値動きが大きければ儲かる可能性がありますが、実際の値動きが小さければ、払ったオプション料を回収できなくなる可能性が高くなります。

 

筆者はこの商品が一回だけ売れたのを覚えていますが、たしかお客さんは最終的には支払ったオプション料以上のトレード収益を上げることができず、若干の損失で終わったと記憶しています。「完璧なトレーダー」になるパスポート代は少々高すぎたというわけです。結局はうまい儲け話というのはなく、トレードで成功するためには地道にコツコツと利益を積み上げていくしかないということですね。

勝っているFX投資家のトレーダーズ風景

勝っているトレーダーはマルチディスプレイを採用し、複数枚のディスプレイ(パソコン画面)を見ているようだ。それぞれの画面に為替レート、各種チャートを表示。トレード手法を発揮するためにはFXトレード環境も重要であるということであろう。

 

勝てるパソコン環境

 

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FXやCFD取引は証拠金取引であるため、現物の株や外貨のように買うだけではなく(ロングでエントリー)、売りからも(ショートでエントリー)することができます。現在のデフレ状態にある世界経済、金融マーケットにおける株、円などすべての価格が下落している局面では、ショート(売りもち)が非常に有効です。

ドル円は参院選での与党大敗を受けて週初は89.15円付近まで上昇したものの、日本の政局に対する関心は低く、反応は一時的。米5月貿易収支が予想以上に悪化したことも響き、88.05円付近まで反落。インテルの好決算やダウの大幅高を好感して89.05円付近まで持ち直したものの、米小売売上高が下振れし、FOMC議事録がハト派的内容だったことから再び88円をトライ。中国の景気指標が予想を下回り、米NY連銀製造業景況指数やフィラデルフィア連銀製造業指数が弱かったこともあり、87.25円付近まで下落した。ユーロは、ムーディーズによるポルトガルの2段階格下げを受けて、1.2525付近、110.70円付近まで下落したが、見通しが「安定的」となったことから材料出尽くし感が広がり急反発。ギリシャやスペインの国債発行が順調に消化され、信用不安が後退したことや、ストレステストに対する警戒感が薄れたことから、ユーロ買いが一段と強まる一方で、米国景気指標の下振れを受けてドル売りも強まり、対ドルは1.2950付近まで急騰。対円も113.35円付近まで押し上げられた。